ビットコインは大切な資産ですから、分散管理でリスクを最小限に抑えるべきです。
それに、8月1日問題のような騒動時には安全な場所に保管しておとなしくしておいた方が安心できます。
でも、外部ウォレットは高いし…なかなか届かないし…
という方はぜひ!
軽量・簡単・安心のElectrumウォレットを使ってみましょう!
Electrumはビットコイン用のPCウォレットです。
サクッとインストールできますし日本語化も簡単なので使い勝手がとてもよろしい!
セキュリティ面でも様々な機能があって非常に優秀なんですね~。
というわけで今回は
- Electrumの特徴やメリット
- Electrumのインストール・設定方法
- Electrumの使い方・日本語化の方法
を簡単にご説明していきます!
この記事の目次
仮想通貨はどこに保存しておくべきなのか?
仮想通貨をどこに保存すべきなのか?
私のような初心者クラスだと
取引所にそのままだけど?
という人も多いかもしれません。
現在進行系で活発に取引をしているならばそれでも構わないかもしれません。
しかし、不必要なくらい大量の仮想通貨をそのまま取引所に置いておくのはリスクがあります。
- 経営破綻
- ハッキング
- なんらかの不正
などなど、不足の自体が起こる可能性はないとは言えません。
大切な資産である仮想通貨が盗まれたり消えてしまったら…辛すぎますよね。。。(涙)
ガチホするならウォレットに!
取引に使わず、大切な資産としてガチホする仮想通貨は
ウォレットに保管する
ことがセキュリティの面で望ましいと言えます。
取引所はハッカーにとって狙いやすい大きな標的です。
しかし個人PCや外部機器は的が小さくてそうそう狙いにくい!
…という感じです。たぶん。
まぁとにかく、自分の手元(ウォレット)に移動しておいた方が多少は安心だよ!
ということですね!
分裂にもウォレットがいい!
ちなみに記事執筆時点では8月1日のビットコイン分裂で慌ただしい状況です。
8月1日騒動にかぎらず、何やら騒動になっている時は取引所に置いておくべきではありません。
意見が割れてしまうと
ビットコインaは扱うけどビットコインbは扱わない。
そういう取引所も出てきます。
ユーザーに選択権がなくなってしまいますし、手元に残った通貨の価値が激下がりすることもありえます。
フォークした場合、どちらか片方のコインを受け取れないこともありえますね。
また、通貨の送受信が不安定になり、通貨が途中で消えてしまうことも有り得そうな無さそうな…。
いずれにせよ、
8月1日騒動のような分裂危機の時には
事前に取引所からウォレットに移しましょう!
トレザーのような外部ウォレットがあれば最高ですが、なければPCウォレットでも十分です。
まずはウォレットをしっかり用意をしておくようにしたいものですね~。
Electrumの特徴とメリットについて
さて、ウォレットと言っても色々とありますが、今回はPCウォレットのElectrumをご紹介していきます。
まずはこのウォレットにどんな特徴やメリットがあるのか見ていきましょう。
その1.とっても軽量!
ビットコイン用のPCウォレットは他にも色々とあります。
その中でも特にElectrumは軽量であると言われています。
まず、ダウンロード・インストールについて。
Electrumはブロックチェーン(取引台帳)がサーバー上に保管・管理されています。
そのためブロックチェーンをダウンロードする必要がないのでサクッとインストールできます。
動作そのものも非常に軽快です。
ウォレットを立ち上げるのも速いですし、開いてしまえばすぐに操作を行えます。
「ビットコインをすぐ移動したい!」そんな時にもElectrumは軽量でストレスなく使用できるでしょう。
その2.インストールが簡単!
Electrumのインストールはとても簡単です。
小難しい知識は必要なく、サクサクと準備を整えることができます。
詳しく後述しますので、サクッとElectrumをインストールしましょう!
その3.日本語対応している!
仮想通貨ツールの多くは英語のものばかりです。
慣れてしまえば難しくないのですが、最初はとっつきにくく感じるかもしれません。
Electrumは設定で簡単に日本語化することができます。
英語に不安がある人でも楽々と扱うことができるはずです!
日本語化の方法も後述しますのでぜひ参考にしてみてくださいねー。
その4.セキュリティ面に優れている!
Electrumはセキュリティ面でも優れています。
ビットコインは大切な資産です。
それを保管するウォレットは堅牢でなくてはいけません。
ElectrumはPCまたはクラウド上にバックアップファイルを残しません。
そのためセキュリティ的に優れていると言われています。
seedという自分だけの暗号(単語)をメモしておけば復旧することもできます。
このseedはバックアップの意味もありますので、紙などに書いて誰にも見られないように厳重に保管しておきましょう。
その5.コールドストレージ機能というものもある!
Electrumにはコールドストレージ機能というものもあります。
コールドストレージというのは簡単に言うと
ネットにつながっていない保管場所
ということですね。
具体的にElectrumでは
コールドストレージ機能とは、普段使うオンライン環境のウォレットに秘密鍵を保存せず送金出来ない状態にしておき、送金したいときは秘密鍵を保存するもう一つのオフラインPC上で取引を承認する機能のことです。
(Bitcoin日本語情報サイトより)
という機能になっています。
セキュリティ的にかなり高く、物理干渉されない限りはほぼ無敵じゃないかなぁと思います。
後述する二段階認証と組み合わせることでさらにセキュリティアップすることができます。
こちらについてはいつか記事にできればなぁ…って感じです!
その6.二段階認証もできます!
Electrumでは二段階認証をすることでさらにセキュリティを高められます。
具体的にはマルチシグネチャアドレスを作成することで二段階認証的に送金処理を行えるようになるようです。
- 第三者サービスを利用する
- 自分のPC2台を利用する
という2つの方法を取ることができます。
そのままでも良いっちゃ良いかもしれませんが、、、
普通に考えて二段階認証はセキュリティアップの基本的なものですね!
大量にビットコインを保有している人はぜひ設定しておきましょう!
こちらもいずれ設定方法などを記事にしたいと思っています!
Electrumのインストール方法!サクッといけます!
そんなわけで、Electrumは色々とメリットがあり使いやすそうなウォレットです。
ぜひみなさんに使って欲しい!ということでElectrumのインストール方法をご紹介していきます!
公式サイトからダウンロードしよう!
まずはElectrumの公式サイトに移動します。
こちらのサイトの右上にある「Download」をクリックします。
ダウンロード画面に移動します。
記事執筆時点ではバージョン2.8.3です
ご自分がお使いのOSに合わせてクライアントをダウンロードしましょう。
ちなみに、Windows版については以下の3種類があります。
- Standalone Executable
- Windows Installer
- Portable version
一番上のスタンドアローンは非インストール版となります。
PCにインストールする手間が省けるのでこちらが一般的です。
二番目のインストーラーは普通にPCにインストールするものです。
機能的には1番目と同じですね。
三番目のポータブルバージョンはセキュリティ的に微妙だと公式で言っています。
ただ、需要が多いので一応用意しているとのことです。
まぁこちらはダウンロードの必要はありませんね。
本記事ではスタンドアローン版で設定していきます!
Electrumの起動・初期設定をしよう!
ダウンロードが済むとElectrumのexeファイルができます。
こちらをクリックして初回起動をすると以下のウィンドウが出てきます。
初めての利用なのでまだウォレットファイルはありません。
なのでそのままnextを選んで大丈夫です。
ちなみにすでに持っている場合は「choose」からファイル指定できます。
続いてウォレットの種類を選ぶ画面が出てきます。
私の場合は普通の「Standard wallet」を選びました。
一般的な利用であればこれで問題ありません。
必要になったならば、二段階認証ウォレットは後からでも作成可能です。
続いてseedの作成について聞かれてきます。
当然、初回の新規ウォレット作成なので「Create a new seed」を選択します。
次の画面では「seed」というものが表示されます。
seedはElectrumウォレットのマスターキーでありバックアップ的な役割を持ちます。
紙にメモをするなどして、ネットにつながっていないコールド状態で保存しましょう。
絶対になくさないように、誰にも見られないように厳重に保管することが大切です。
一時保管であれば左にあるQRコードをスマホで読み込むことで保存可能です。
ただあくまでも一時保存であり、速やかに紙などに書き写し、スマホの情報は削除をして、厳重保管しましょう。
メモをとったら「next」で次に進むと、seedの入力画面が出てきます。(画像撮り忘れました…)
こちらでは先程表示されたseedを入力して確認することになります。
必ず半角英数字で入力するようにしましょう!(当たり前かw)
続いてパスワード入力です。
財布を暗号化することでセキュリティを高めます。
なるべく強度の強いパスワードを入力しましょう。
ちなみに、左下の「Encrypt wallet file」のチェックは外さないようにしてください(もし外れてたらチェックする)。
ウォレットファイルが暗号化されるのでセキュリティ的に向上します。
はい!これで初回のインストール・起動は終了です!
時間にして5分もかからないので、記事を参考にサクサク進めてくださいねー!
Electrumの使い方・日本語化を簡単に説明していきまする
ここからはElectrumの使い方や日本語化の方法を説明していきます。
Electrumの日本語化設定
初回の起動が終わったらすぐに日本語化に進みましょう。
Electrumの上にある「Tools」タブから「Preferences」を開きます。
「Preferences」内の「Appearance」タブをクリックします。
一番上に「Language」がありますのでそちらを「Japanese」にしてください。
ついでに、「Base unit」をクリックしてmBTCからBTCに変更しておきましょう。
mBTC単位だと保有している通貨の量がちょっとわかりにくいかもしれませんからね。
普通にBTCにしておいた方が初心者的には無難ですw
終わったら「Close」します。
するとこのように成功画面が出てきます。
「OK」を押してElectrumを再起動すれば日本語化が完了します!
ビットコインの受取方法
取引所からウォレットへビットコインを移す方法(受取)についてもご説明しておきます。
※まずは少額からテスト送金をして試してみてください。いきなり大量に送ってなんらかのトラブルがあるとマジで泣きます。。。
まず、タブの「請求」をクリックします。
するとこのように受取用のアドレスが表示されます。
こちらのアドレスをメモし、Poloniexやコインチェックから送金をしましょう。
ちなみに「備考」とか「請求する金額」とか「有効期間」についてはいじらなくてもいいです。
アドレスをコピーして取引所から送金処理するだけで普通にウォレットに届きます。
Poloniexについてはこちらの記事を参考にしてみてください。
コインチェックのスマホアプリなどの場合はQRコードも使用できます。
送金の手間がちょっとだけ省けるので活用してみても良いでしょう。
取引所からウォレットに送金して少し経つと、Electrumの履歴にこんな表示が出ます。
承認されるまで待ちましょう!
↓
↓
↓
承認されればElectrumに着金完了です。
ちょっと便利な設定について
Electrumでは常にサーバーと連動して1BTCあたりの価格が画面下部に表示されています。
こちらの表記をJPYにする方法もご紹介しておきます。
(デフォルトではUSDなのかな?たぶん)
Electrumの「ツール」から「設定」をクリックします。
続いて設定画面の「Fiat」タブをクリックします。
この中の「既定の法定通貨」からJPYを選択します。
もし他の通貨が良い場合は、ご自分の判断で変更してみてください。
ちなみに「Source」を選ぶとどのチャートを基準にするかが選べます。
私は面倒なのでデフォルト設定の「BitPay」のままですw
以上で、簡単ですがElectrumの使い方を終わります!
Electrumと外部ウォレットと取引所の使い分け
Electrumは軽量でセキュリティ面でも非常に優れています。
ただ、全てのビットコインをElectrumに集中させるのは良くありません。
資産の分散管理について軽くご説明しておきます。
資産の分散管理をしよう!
仮想通貨に限らず、資産は分散して管理することが大切です。
例えば「日本円」ならば、
- 自分の財布に入れる
- 自宅の金庫に入れる
- 銀行に預ける
- 金や不動産などにする
などといった方法があります。
分散管理することで、どこかにトラブルが合った時に
資産が全てなくなる
という自体を防ぐことができます。
ビットコインを始めとした仮想通貨でも同じことが言えます。
資産は一つのところにまとめすぎるのはリスクが非常に高いと言えます。
取引所、PCウォレット、外部ウォレットのように分散して管理しておくようにしましょう。
分散管理の考え方
ビットコインの分散管理の考え方としては
- 取引所:取引に使う分(資産を回す分)を入れておく
- PCウォレット:簡易的かつ安全な保管手段として相応の分を入れておく
- 外部ウォレット:ガチホ予定で動かさない大量の通貨を保管する場所
というのが一つの例になります。
人それぞれ考え方も違いますが、初心者ならばこんな感じで分散管理しておけば良いのではないでしょうか。
ちゃんとしたところなら分裂も怖くない(たぶん)
ちなみに、Electrumは秘密鍵を自分で管理するウォレットです。
記事執筆時点では8月1日のビットコイン分裂が問題になっています。
このような自体の時に秘密鍵の自己管理はとてもメリットがあります。
Electrumならば、分裂してしまったとしても基本的には大丈夫だと言われています。
暗号鍵を管理するウォレットの場合、これまでのBTCもフォークしたBTCも受け取ることができます。
逆に取引所保管の場合は先述の通り「ビットコインaは扱うけどビットコインbは扱わない。」ということもあります。
そうなると、フォーク以前・以降どちらかのコインはもらえない可能性があるんですね。。。
なので、今回のような分裂問題がある場合は外部ウォレットやElectrumのようなPCウォレットにビットコインを保管した方が安全なわけです。
トレザー注文したけど間に合わない!
って人はぜひElectrumに保管しましょう。
私はまさにそんな感じですw
仮想通貨ベイビー的まとめ
今回は軽量で安全なビットコインウォレットElectrumの特徴や使い方についてご説明しました。
海外のものなので一見難しそうに思えますが、実際に使ってみると非常に簡単です。
セキュリティ面でも一般的には安心できるレベルですし、初心者でもインストールしておくべきウォレットといえるでしょう。
ぜひ今回の記事を参考に、みなさんも導入してみてくださいね!
[…] 参考記事https://virtualmoneylife.com/basic-knowledge/electrum-setting […]